院長のご挨拶|所沢慈光病院|医療法人社団幸悠会

所沢慈光病院

病院のご案内

院長の挨拶

医療法人社団幸悠会 所沢慈光病院 
院長  鈴木 隆晴

精神科の治療はどの様なものでしょうか。
例えば薬物療法、精神療法、作業療法、精神科看護など、疾患によっても様々な治療を実施しています。 例えば「うつ病の治療は第一選択が抗うつ薬である。」といいます。 実際、よくSSRIやSNRIを投与し患者さまやご家族には「効果は2~3週間かかります。その間は励まさず、共感し支えてあげてください。」など説明する場合があります。 しかしそれが本当に適切な心の治療なのでしょうか? 患者さまの中には精神科を受診しただけで自責的となり、薬をすすめられると「自分はもう駄目だ!」など言い出す人もいます。 治療を進めるには、患者さま一人一人の病気に対する受け取り方の違いや同じ疾患でも同じ症状でも治療方法は様々なことを考慮した説明と了解、 また家族や社会(職場も含めた)の理解と患者さまに対するサポート対策も不可欠なのです。 しかし今の治療やサポート対策では、あまりにも足りない部分が多すぎます。 (また、足りない部分が一人一人違うのでさらに難しいのですが)私は精神科の治療は病気を治すのではなく人を治すものだと考えています。それはつまり、少しずつでもその人の心の奥にある病に手を付け病気が治り、その後家族と共に生き甲斐を見つけ社会参加できる治療ではないかと考えます。所沢慈光病院は、その人にあった心の治療を職員全員で考え提供し、少しでも足りない部分を補い適切に治療できる病院を目指しています。
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